【歌舞伎NEXT「阿弖流為」@新橋演舞場のネタバレ上等!感想】
いわずもがななことをくどくど書くよ!
と、ああ、何から書いたらよいものか…。
いのうえ歌舞伎は繰り返し繰り返し「大和と呼ばれるもの」「日本と呼ばれるもの」の正体は何か?ということを書いているんですよね。それは永遠の問いなので(その正体が暴かれない以上は)、いつ観ても響くものがあるのだけど、今回は時期も時期だし、一層テーマとしての重さを感じました。ちょうど今読んでいる「空気の研究」のおかげもあって、これまでよりももっと深く受け取る事が出来たかなぁと思うと、苦しみながら読んだ甲斐があった(まだ途中だけど)と何か報われた思いです。
無意識の部分ではなく表層に現れる部分での“国”という意識の危うさも、あちこちに結構あからさまに表されていて、その辺りも“今”に思うところがあるのかなぁと。
また、「大和と呼ばれるもの」「日本と呼ばれるもの」への懐疑を歌舞伎で表すのが面白いなぁとも思いました。スーパー歌舞伎では「ヤマトタケル」があるのだし。
また、神の祝福と呪詛、過失としての神殺しと覚悟の神殺し、神と鬼(と人間)という両面性、多面性の面白さ。厨二的ではありますが、対立の構図として両端に振れるのではなく、螺旋のような展開も面白かったです。
で、その上で、構図的にはいつもの着地を見せるのだから、すごいよなぁ。
つづく
