id:a-cup-of-snow は
雪杯×すのう!のことを語る

【「トゥモロー・ワールド」ネタバレ感想】
今観て衝撃を受けたこと、そのまんま垂れ流すのでヨロシク☆

って思ったのに、全然手が進みません。

最初「あぁ、ヨーロッパの映画っていう感じだなぁ。それでSFやるのか。」と思いました。一時代二時代古い遺棄された都市から田舎町に終末感が滲んでいて、それらしい音楽や名前が使われていても、簡単にオルタナティブとかそういう方向にまとまらないところもよかったです。一重にイギリスっていうロケーションと映像のためだと思います。叙情的でありながらクールなかんじが、「ほら、ディランとかね」っていうのを包んでしまうような、そういうかんじ。
それを撮っている映像がドキュメンタリー風で、現代的で、カメラに血飛沫とか、ちょっと考えるとおかしいんだけど、すごくよかった。あの場面は未来でも、SF設定でもなく、現在、今いる場所として観て感じてほしかったんじゃないかなぁと思ったり。
次々出会う人々が役割を終えて退場していく様も、そこにヒロイズムはなくて、乾いたかんじだと思いました。まさに役割っていうか、寓話的っていうか。誰もが“個人”ではなくて、そういうところは、やっぱり神話なのかなぁ。でも、そう言い切るには人間臭さがあるような。
何かアンバランスなものを重ねて重ねて作ってある、それに引き込まれて、目が離せなくて、面白い。ほんとに面白かった。

あとは、最初の方の悪夢っぽさに「未来世紀ブラジル」を思い出した。これは、なんとなくだし、私の引き出しが浅いせいですけど。あと、船が出るシーンがアンゲロプロスの映画のシーンに似ているように感じて(ただし観たことはない)、そういえば名前、テオだしねって思ったんだけど、実際似ているのだったら教えてください。その映画観てみます。
それと、キーってマグダラのマリアかな?って思ったり。
燃える車が突っ込んでくるところとか、タルコフスキーっぽいのかなとか思ったり。私、引き出し浅くて少ないので、この辺りは読み流していただければと。

バランスの妙、アンバランスの妙というか、とても面白かった。自然に、あの奇跡に出会い、そして放してしまうところでは泣きました。観てよかったです。

special thanks to 雨子さん