はーい。みなさーん。私の、そしてあなたの考える金麦男子の時間ですよー。
書斎の長谷川博己篇
金麦嫁が帰宅すると家の中は静まり返っている。書斎をのぞくと、書斎机の椅子に背筋を伸ばして座り、軽く腕を組んで、右手で持った万年筆を顎の辺りに当てて、考え事をしている長谷川博己の姿があった。レースのカーテン越しの柔らかい光が、長谷川博己の端正な横顔を浮かび上がらせている。(あら、ここだけで15秒あってもよろしくてよ。)
(お仕事中か…。)と黙って書斎を離れようとした時、長谷川博己がすっと顔を上げ、こちらを見て、あの口角の上がった笑顔で「金麦、冷えていますよ。」
冷蔵庫に冷えてるのね。お仕事はもういいの。麦嫁が帰ってきたら、あとは麦嫁との時間なの。二人で金麦飲むのよ。
