【『ウォーム・ボディーズ』ネタバレ感想】
・ゾンビ映画と見えて、思春期男子の甘酢映画と見せて、最後は人々の未来と希望を描いた、心優しいサブカル映画です。(なんでサブカルっていうかっていうと、根拠はなくて、何かそういう気持ちがするからです。)
・Rが猫の赤ベコみたいなものを“ちょん”ってつつくところから、もう切なくってねぇ…。おばちゃん、切なくて…。彼が作った彼の居場所には、拾ってきたガラクタがいっぱい。あれは彼が失ってしまって、取り戻したい“人間らしさ”なんだろうなぁ。でも、記憶もない、モノを考えることもできない彼には、脈絡もないガラクタしか集められないんだ。
・人間と共存することになって、彼らは何を食べるのかっていうのも、同じように考えられると思う。彼らは空腹を満たすために人を食べていたんじゃなくて、誰かの記憶を追体験したくて、偽物でも人間の一時を味わいたくて、つまりは心を満たしたくて人間を食べていたんだと思う。彼ら自身が心を取り戻した今、もう人間じゃなくてもいいんじゃないかな、食料は。
・彼の失ったはずの心が行動には残っている、ガラクタを集めるとか、そういう姿が切なくて、序盤からふるふるしながら観ていました。あとは、彼女が「ありがとう」っていうのに、それもだんだん自然に彼に「ありがとう」って言うようになるのにも、いちいちふるふるきていました。
・二人のラブストーリーもよかったけれど、ラストの夢見るような展開がたまりませんでした。キャッチボール、黄金色の揺れる草花、おにごっこ、ぎこちなく近づきあう人間とゾンビ、でもって壁崩壊ですもん。もうねぇ。
・結論.この映画は「Imagine」です。
imagine all the people living for today.
