『グランド・マスター』の話、ネタバレ
葉門が妻に毛皮を買ってあげるでしょう?妻は思いがけないプレゼントに「広東で毛皮?」って、ちゃかすように笑顔を見せるでしょう?あの時の葉門ってずるいなぁって思うんですね。苦労知らずのボンボンで愛妻家で道を外れることなんて思いもしない名士ですよ。それが、若梅に会いたくて東北へ行く支度をするのに、妻に毛皮を買うんですよ。後ろめたいからですよ。
もし、若梅が主人公で話を作っていたら、葉門のああいう部分がもっと出せたんじゃないかと思うんです。そうしたら若梅の人生も、カンフーを通して触れ合った魂なんかも、もっと描くことができたんじゃないかなぁ。
あの、ボタンは葉門の帽子のかと思ったんですけど、妻の毛皮のコートのボタンだったんですね。愛妻家の、他の女性に心が傾くことなんかあってはいけない葉門の若梅に会いに行きたいという気持ちが、妻の毛皮のコートという形になり、その時の気持ちを手放せなくてボタンを取っておいたっていうことなのかなぁって思いました。
純粋だけど少し背徳的な、錯綜しているような、大人のメロドラマ〜なかんじが、じりじりっとしました。
雪杯×すのう!のことを語る
