id:a-cup-of-snow は
雪杯×すのう!のことを語る

【『クヒオ大佐』ネタバレ感想】
・最初「奇妙な部屋」としか思わなかったクヒオ大佐の部屋。ファミレスジョイフルの後の帰宅シーンでは、はっとして、それから力が抜けるような悲しい気持ちになりました。あの部屋には彼が欲しい物があるんですね。薔薇、軍服、それから学習机と図鑑。たったそれだけです。
松雪に昔の話をしようとして、本当の話をしているつもりだけど、嘘になる。「それから苦労して空軍のパイロットになったのです。」の語られなかった部分は、彼の中にはもうないのでしょう。だから学習机なんですね。
彼の部屋はあともう1回出てきますが、どれも印象的なシーンでした。
・内野聖陽の役回りはなんなのかなぁ。戦争と気づかない戦争に負け続けていて、主張すればするほど足元を見られるっていう話。それはそれでわかるけど、クヒオ大佐のお話とどう関連づけたらいいんだろう。
クヒオ大佐や彼女たちを米軍とか血筋とかで騙したり騙されたりする哀れなニンゲンと思う方が、何かに気がつかないでいる卑屈なニンゲンってことなのか?
それとも、こんな見え透いた詐欺って思うこの行為はクヒオ大佐にとっては戦争だということなのかな。戦争で犠牲になるのは、いつも子供だって言ってたしなぁ。
あぁ、気づいていない何かっていうのは、今も犠牲になっている誰か(子供たち)なのか?
・とはいえ、ポイントはするっと外していて、テンポもよくて、出演者もよくて、軽快だけど淡々としていて、大事なことは語らないし描かない、「余計なこと言わないで、観て」っていうかんじの作品でした。
・とても、よかったです。
・堺雅人のもたついた腹回りがよかったでーす。走ってるときとか、明らかにウエスト部分が邪魔になっている様がステキでした。