読了
「プリンセス・トヨトミ」の小説ネタバレ(映画でやってないとこあり)
・実は大阪の女性(総理の説明だと王女と大阪国の存在を知る男たちが大阪国民ってかんじでしたが)は大阪国の存在を知っていて、あえて知らない振りをしてあげている、というオチ。これがあってこその大輔の「女の子になる!」という設定が働くのになぁ。
・男は父と子の絆、ロマンと伝統のために王女と大阪国を守り、女はそんな男のごっこ遊びを黙って見守ることで王女と大阪国(女性にとっては大阪国っていう考え方自体無意味とも思いますが)を守っている。とってもきれいなオチなので、これ以上あれこれいうのは無粋ですが…。
以下、無粋な感想。
・そもそも大阪国の発案者は、トヨトミの血を引く姫たちに穏やかな幸せな人生を送ってほしいと願ったねねである。と、するなら、最初の王女を保護する仕組みは大阪国のような戦争ごっことは違うものだったはずだよねぇ。明治の世に大阪国を成立させた人たちが、相当性質を変えてしまったのかなぁと思いますねぇ。(願いは同じであっても)
・大体、商人の街大阪の女性たちが、莫大な無駄遣いを黙って見過ごすとは思えないしなぁ。本当の戦争よりはごっこに5億の方が安いのかもしれないけど。
・ある集団が同じものを同じように大切に思う事で、一つになる。お城に結集した顔も名前も知らない、世代もバラバラの人たちが、車座になって年長者の話に耳を傾けるところなんかは、失われつつある美しい姿なのかもしれないけどなぁ。その“同じ大切な物”を“トヨトミの姫”っていうファンタジーに持っていったから、あまり感じないけど…やっぱり何か胡散臭いと思ってしまうんですよねぇ。
・なので、大輔が総理になった後の大阪国は変わってほしいなぁと思うのでした。そういう話じゃないんだとは思いますが。
