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くたびれ はてこのことを語る

昔あるキリスト教系の宗教誌に、南アフリカが人種差別政策を取っていた当時に現地の黒人クリスチャンと、宣教にいった白人のクリスチャンたちの写真が掲載されているのを見た。三人は正装し、撮影用の紙の前で、黒人は座り、白人たちは黒人の後ろに立っていた。白人男性は黒人男性の肩に両肩に手を置いていた。それがすごく違和感があった。

本文にはそのころの人種政策がいかに酷いものだったか、トイレや居室を完全に分けるよう指導されるなどさまざまなエピソードがあった。しかし白人宣教師を現地に送ったその教会はそれらの差別を容認せず、黒人をわけへだてなく兄弟として愛した。その説明の隣にその写真があった。
言いたいことはわかる。でもこの違和感はなんだろう。嫌悪感すら覚えた。

そしてはたと、この宗教誌はしょっちゅう正装した肖像写真を掲載するが、写っている人同士がスキンシップを撮っている写真は一枚もなかったことに気が付いた。こういうことは、大人が幼い子供や、実の息子娘にすることだ。大人同士が互いに敬意を払ってすることではないと思った。

黒人男性はニコリともせずに写っている。白人の宣教師の男性は記念写真に自分の愛情を表現して残したいと思っただけだったのかもしれない。でも、肩に手を置くことは、相手が白人だったら決してしないその行為は、彼を自分と対等な同胞とみなすサインだっただろうか。