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くたびれ はてこのことを語る

中学生のとき、休み時間はだいたい図書館にいた。

小学校の6年間でわたしのキャラは周囲に「ああいうものだ」と暗黙の内に容認されていたけれど、
中学では他校の生徒がどっと入ってきて、そこには新しい暗黙のルールがあった。
加えていつも遊んでいた男子たちが突然「女子とは遊ばない」と言い始めた。
渡り鳥が渡りの季節を悟るような、蛍が消灯時間を合わせるような、不思議な力が男子に働き
わたしは弁解の余地なく女子サイドに入れられた。たぶんセーラー服がいけなかった。

男子とは遊べない、女子は新ルールの学級内戦国時代で過酷な勢力争いの途上にあった。
わたしは女子のグループのどこかに所属するということをそれまでしてこなかった。
個人個人の仲良しはいたけれど、基本的にどこにいってもよく、どこを出て行ってもよかった。
何かあったら自己責任自己解決だけど、義理やお付き合いもなかった。

個人的に仲良くなる子が出来ると、自分のグループにその子をいれたい子から的をかけられた。
女子のいじめに割って入って別グループから的をかけられ、男子の前で胸をはだけさせられたり
男子のいじめを先生にちくってクラスをあげて八部にされたりした。
加えて教職員の間にはてこは問題児という評判が小学校から届いていると職員室で聞いた。

いま思うとわたしはアスペルガーが遠因で「輪に入るか死か」というルールがわからなかった。
わからないので迎合するとか中心人物は批判しないということを思いつかなかった。
でもそれが幸いして、ふりかえるとあれだけあからさまないじめにあっても
「男子が調子にのって悪ふざけをはじめた」「大将クラスの女子が逆恨みしてる」
と思って、やれやれと思っていただけだった。
個人的に粘着され続け、しまいには教師に誤解され張り倒されたこともあってそれは辛かった。
でもまあ個人対個人の嫌な問題に巻き込まれたんだと思ってうんざりしていた。

そしてとっととよそのクラスの友だちを作り、図書館へ行って本を読んだ。
そういう意味で「はてこにクラスの居場所をなくす作戦」は失敗だった。