常連は図書館ネームを見てすぐにわたしだとわかったと書いていた。
そしてお礼に、自分たちで作っている手書きのフリーペーパーを何部かくれた。
常連先輩らはグインサーガのファンで、イラストつきの二次創作をしていた。
うれしかった。クラスや学年のしばりしがらみのないお友だちが出来た瞬間であった。
それから校内で頻繁な文通が始まった。
先輩はおすすめ童話やファンタジーを教えてくれて、SFや漫画を貸してくれた。
「花とゆめ」から切り取った河原泉の漫画を装丁して特集にしてくれたこともあった。
新井素子や栗本薫を、ミヒャエル・エンデを教えてくれたのは先輩だった。
そして二次創作とBLの走りであるやおいの世界を教えてくれたのも先輩だった。
はじめてコミケに行ったのも先輩らと一緒だった。
先輩は後に図書委員長になり、「ふぁんろ~どの影響うけまくりの図書館便りを出した。
わたしは翌年図書院長に立候補し、創刊間もないMOEの影響うけまくりの図書館便りを出した。
そして引退するまで生徒会や図書室や放送室でいろんなことを企画して楽しくすごした。
土壇場になって担任が推薦者は同じクラスでなければならないと言い出してひと悶着あった。
その頃はもういじめは収まっていたけれど、わたしはクラスではやっぱり浮いていた。
でもぜんぜんかまわなかった。休み時間には図書室へ行くんだから教室におつきあいがなくて助かった。
図書室を通して下級生の知り合いも出来て、先輩が卒業してからは彼らと遊んだ。
