先輩たちがいたころ、図書室にただ遊びに来る人たちが何人かいた。
本は借りない。マニアックな話もしない。
ただ中学生らしい悪ふざけと冗談を言い合ってげらげら笑う。
そして図書室常連組みが企画した遊びにときどき参加する。
その中の一人のことを今朝思い出していた。
その人は、卒業して間もなく進学先でのいじめを苦に亡くなった。
最後に顔を見たのは亡くなる少し前で、彼は商店街アーケードを自転車で走っていた。
すれ違ったとき「あ!」と言ったら「おう!」と手をあげてくれた。
それからすぐに出来たばかりのビルの空き店舗で亡くなった。
写真一枚残っていないけれど、以来ずっと彼のことはこころにある。
わたしは去年部屋の一部に線香とお茶をあげる仏壇スペースを作った。
もう何年も丑三つ時に目が覚めるので、冝保愛子さん式に49日供養をしてみようと思ったのだった。
お茶をお線香をあげて、ご冥福をお祈りする。それだけ。ご飯もあるといいらしいけどそれはあまりない。
彼はそこにお茶をあげるときこころで祈る人の一人だったけれど、今朝ふと当時をリアルに思い出した。
それで少しいつもより長くお祈りした。
図書室で遊んで楽しかったね。常連先輩の筆箱叩いてつぶしてたね。
金色の魚が裏の河にいるって言ってたよね。商店街で声かけたら返事してくれたね。
わたしもう41歳だよ。すごいでしょ。常連先輩たちどうしてるかな。
そっちはいまどうしてるかわからないけど、また元気にどこかで生きる日が来るように祈っています。
