父と継母と継妹を酷い人だと思うと、その酷い人とにこにこ話している自分はなんと偽善者なことかと思う。
自分の腹の底を彼らが知ったらどう思うだろうと冷や汗が止まらない。
一方で甥介を見ていると、この無力なちびっこが頼れるのはこの三人なんだと痛感する。
そして父も継母も甥介を愛しているありふれた祖父母なのは間違いない。
あの人たちの自分の愛する子を楽しませ、可愛がり、面倒を見る能力はずば抜けている。
それなのに継母は最愛の孫の前で換気扇も回さず娘と二人で一日中煙草を吸いまくっている。
継妹は煙草を吸って酒を飲んで授乳する。
そして二人でアレルギー食品を慎重に避け、健康食品やせっけん洗剤を買い、野菜で離乳食を作る。
わたしにはあの人たちの頭の中が理解できない。
実際父も継母も継妹もとても魅力的なところがある。
でも彼らの生活を特定の部分だけ拾って箇条書きにしたら救いようがなく酷い人でもある。
「この人こんなにやさしく人を気遣えるのに、こんなに頭がいいのに、どうして」
と思う。好きか嫌いかで言ったら大いにすきだと思う。そして死んでほしいと思うほど関わるのが辛くもある。
好き嫌いじゃなく善悪で考えたらもうぜんぜんダメじゃないかなと思う。
だけど自分だって善悪で考えたらぜんぜんダメなんじゃないの、とも思う。もちおに酷いんじゃないの?
でももちおはそれでもいいんでしょ?家族は善悪じゃないでしょ?
そうして「やっぱり人を裁くのは神の領域だ」というところにまた戻ってくる。
地道にロータリー活動をしながら運を天に任せるしかない。
