真ん中のドアの両サイドに腰の高さの窓がある、小さな、これまた輸入雑貨の店のような造りだった。
宵闇の中で磨かれたガラス窓から漏れるオレンジの明かりが暖かだった。
そしていい匂いがした。
明かりと匂いに釣られて店内に入った。
鮑の貝殻でセージをいぶしている匂いだと教えてくれた。
この店の石はどれもみんなよかった。どの石も大切にされている感じ。
お値段はけして安くはないけれど、ピンからキリまでいろいろあった。
アクセサリーはどれも石の色や大きさの調和が取れていて美しかった。
控えめに石の名前と原産地と価格、そしておすすめポイントが書いてある。
「ここはいいね」
「清清しいね」
水晶のクラスターもあった。
「水晶って扱い方で気をつけることはありますか」
「いいえ。大切にしていただけるのが一番です」
「パワーストーンのお店でときどき『定期的に浄化して』とか聞きますけど」
「うーん」
ちょっと難しい顔の店員さん。
「石ですからね。あまり気にされなくていいと思います。ふつうに大事にしていただければ」
