父の周りには中途半端に美人意識が高く中途半端に仕事が出来て男運はかなり悪い威勢がよくて薄幸そうな女性がちょいちょいいる。
父はそういう女性の面倒を何くれとなく見るのが好きで、仕事先に顔を出しては要らないものを景気よく買ったりしている。
最近気がついたんだけど、その手の女性は高確率でわたしにいけずで面当てがましい態度を取る。なんでだ。
今回そのうちの一人とばったり会った。
父からはてこが帰ってきたと聞いて離婚したと思ったようで喜びを抑えられない様子だったが既婚と知ってご不満。
父の会社にもちおが就職したと聞いてもちおが失業して親元を頼ったと勘違い。下種な笑顔が戻る。
もちおはな、なんでか知らないけど昇給と昇進蹴って給料半額で義父と義兄を助けたいって言いだしたの。
引止めが違法のレベルに達して大変だったの。それを断ってこっちに来たの。
おまえよそんちの事情ゲスパーしてないで、父から借りた金返すようにダンナの尻叩けよ。
「はてこちゃん家でなんしよん?」
「内職してます」
「へ~!あはははは!」
内職をニートの婉曲表現だと勘違いして勝ち誇った笑いを浮かべる金麦似の美人。
父の前でおまえに変な職種について話すつもりないから言わないんだけどさ、そうじゃなくても毎日忙しいんだよ。
おまえははてこが絶賛寝込み盛りのときにもまるで理解しなかったから説明したりはしないけども。
なんでこいつらは世話になってる人間の娘に張り合って勝ちたがりますか。
こいつに限らずこの手合いは話を合わせようと相手のことを質問したり褒めたりするとずんずん増長する。
そしてダンナへの尽くし方とか家事の仕方とか料理の仕方とかドヤ顔というよりエッヘン顔で説教してくる。
自伝のインタビュアーに答える偉人のような顔になる。
たぶん自伝詐欺とかあったらけっこう引っかかるんじゃないかと思う。気をつけていただきたい。
