ツインテールの思い出
結婚して間もないころの暑い日に、耳の高さくらいのツインテールにしてピクニックへ行った。
ある集まりでの大型ピクニックで、参加者のみなさんには大好評。わーかわいー!みたいな。
しかしもちおは一人で朝からずーーーーーーっと、帰り着くまで怒っていた。
おかしい!変だ!エリマキトカゲみたいだ!そんなのはてこさんじゃない!
なぜここまで、というくらいの怒りっぷりで半歩後ろを歩きながら横浜駅構内でねちねち言う。
これだけ言えば髪を解くだろう、なんとか髪をほどかせようという勢いを感じた。
それでよけいに解かなかった。
もちおのお願いなんだけど、髪をほどいてもらえないかな、だったらいいけどこれはない。
だいたいひとつに結ぶと草原を寝転がるのに不自由だしな。
一日文句を言われてはてこ不機嫌、散々言ったのに髪形変えてもらえずもちおも不機嫌。
怒りと悲嘆で疲れ切ったもちおは帰り着くなり布団に入って不貞寝していた。
小一時間経って目を覚まし、髪をほどいたはてこを見てようやく落ち着いたもちおは言った。
「駅で髪を二つ結びにしたはてこさんが見ている前で、髪をおろしたはてこさんと浮気している夢を見た」
そんなに、そんなに嫌か。
あれ以来二つ結びはしていない。
