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くたびれ はてこのことを語る

からたちの話

この話は母が体験した翌朝に話してくれたので今回特に詳しくは聞かなかったけれど話題に上った。
当時母はかなりびびっていたんだけれど、今回やっぱりふふふふふ!と笑いながら話していた。
これは不思議な話というか、もうはっきり恐い話の類なのでこれから眠ろうという人は読まないほうがいいかも。

ある晩母はいつものように子どもたちを寝かせてテレビを見ながら父の帰りを待っていた。
すると庭の池から何か水音が聞こえてくることに気づいた。
柄杓で水の表をさーっとなでて水しぶきをあげるような音で、母の口調を借りると「カラカラカラカラ」というような音だった。

すわ不審者か。
池は塀に面しており、当時何者かがときどき女物の下着を投げ込んできたりすることがあった。
母は恐る恐るカーテンの隙間から池を覗いて見た。
池には確かに水しぶきがあがっていたが、水の表をなでるものは何もなかった。
何もないのに水しぶきがカラカラカラカラと音を立てて移動していた。