確かにおねいちゃんは弟と掴みあいの喧嘩もしていましたし、男の子とばかり遊んでいました。
そう、弟くんと暮らしていた16歳くらいまでは。
でもあれから多くの方と接し、それなりに年を重ね、今ではよくも悪くも大人になりました。
おねいちゃんが弟くんの元妻子さんや現彼女さんとはかなりタイプが違うことは認めます。
けれども東京では女性が男性の前で意見をのべるのはそれほど珍しくはなく、さほど怖くも酷くもないんです。
また女性が男性より背が高くても、身体の線がふくよかでなくても気にならない人も少なくありません。
身近なところではうちの夫がそうです。
おねいちゃんがMBTの船底靴ばかり履いているのはコンプレックスのなせる業じゃないんです。
足が細くなりすぎて足の甲が出る靴が全部履けなくなって、紐靴しか履けなくなったからなんです。
スカートをはかないのは合う靴がないからで、女性として自信がないからじゃないんです。
靴が限定されるので、それに合うようなスカートやワンピースがないからなんです。
お化粧をしないのは化粧を落とすのが大嫌いだからです。
ASは皮膚感覚が多数派より過敏なこともありますし、お粉で鼻水を噛み続けるのがしんどいせいもあります。
わたしが化粧をするのは自分がしたいときだけ、お会いする方に失礼にならないようにという場面だけです。
ここだけの話うちのひとは妻の容姿をさほど哀れんでもおらず、まったく自分好みで喜んでいるのです。
もっと化粧してほしいとか女らしい服を着てほしいとか思いながらぐっとこらえているわけではないのです。
ほんとだよ?
ぶちぎれても怒鳴ったり暴れたりするのは止めてほしいと常々言われてはいます。
ええ、女としてというより人として、配偶者として。
