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くたびれ はてこのことを語る

祖父96歳は以前家中のゴミ処分と庭中の草取りを自主的に管理していた。
実家は買い物の量が異常に多く、家も庭も無計画に広い。
健康な壮年男性でもやり切るのは大変だと思う。
祖父は一昨年背骨を圧迫骨折し、昨年またもや背骨を圧迫骨折、加えて脳梗塞で一時記憶障害になり、現在も手足が不自由になった。
以来実家では祖父の手伝いを「いじめか」と思うほど厳しく制限している。

今回主婦さまが急な葬儀で不在になり、気心の知れた孫娘がおさんどんしていると知った祖父は
「そらあたいへんやろ。よし、おじいちゃんがかせいしちゃろう」
と隙あらば部屋から出てきて何本も包丁を研いだり、庭のゴミ置き場のゴミを片付けようとしたりしていた。
5kgもなかったひ孫を抱くことさえ出来なかったのに重い大ゴミ袋なんて持ったらダメよ、ダメダメ!
命がけでゴミを片付けるのは止めて!
と言いながら、あれ、どこかで聞いたことがあるな、わたしっておじいちゃん似なのかなとふと思った。

ゴミ置き場から退散していただくと今度は庭石に座って息を切らしている。
祖父は寄る年波に息が切れるらしく、最近は少し動くとダースベイダーのような独特の呼吸をしている。
「草がこんなに伸びてたい、芝生かなんかわからんもんねえ」
祖父は日々こつこつ草取りをしていたので庭の荒れ具合はわたしより気になるのだと思う。
来週また一週間泊り込みに行くことになっているので、次回は草取りもがんばります。
お風呂にも、ゆっくり入ってもらいたい。