娘の留守を確信しているときの母の華やいだ甘い声が夫にメッセージを送っている留守電の気持ち悪さ。
いないと思った娘が電話に出たときの「いたの」の一言ガチャ切り。
娘の身を批難しては、その都度「もちおさん、(こんな娘で)ごめんなさい」と言い続けるときの誇らしげなしおらしさ。
これらすべてが気色悪く身の毛もよだつのは言うまでもないのですが、あまりの異常さにネタだろうと思われるときの絶望感、それらすべてを知って日ごろさんざんこき下ろしている夫が目の前で手の平を返すのを見たときの衝撃については、周囲の理解を得ることが難しいため、カモノハシを継ぎ接ぎの偽物だと言われた動物学者もこんな気持ちだったかな、と思うこともあります。
