母は70を前にしてなお阿川佐和子とジュリア・ロバーツによく似たとても美人かわいい女性です。美人は得か損かについて考えるとき、美人に生まれてもそれで幸福な生涯を約束されているわけではないと母を見ていていつも思うのですが、短期的には内面より外面が重視されることで陪審員の心を動かしやすいという点で得することも多いように思います。未だに母は無邪気で非常識なだけかもしれない、親孝行してやろうと思ってしまう自分も憐れですが、「ママンはこちらに責任を負わせようとしているんだからあちらの言うとおりにして決定した責任は先方に取らせるべきだ」と言うはてこに「それははてこさんの決めつけだ。お母さんは分かっていないだけだ」とか言い出す夫には失望を禁じ得ません。
光回線にしても無駄なだけだと話したときもいうことを聞かず、後々「速度も出ないし高額だし」と会う度文句を言われ続け、前回の機種変に付き合ったあと「この電話は私が自分で店頭で買ったのよ。はてこは何を言っているの?まったく可哀想ね」と言い放ち、レシートを出して見ろと言ったら青ざめて証拠隠滅を計り、PHSのメールをバックアップできないと何年も苦情を言い続けたのをずっと見てきてこれか。ここは白鳥の湖か。もうおまえあいつと結婚しろよ、とわたくしは思ったのです。
