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くたびれ はてこのことを語る

結婚当初姑が雛人形のパンフレットを嬉し恥ずかし顔で持って来たことがあった。
「お人形お好きなんですか?」
「ほら、そのうち必要になるかもしれんやろ?」
「そうなんですか、どなたに?」
「・・・!?」
しばーらく考えてから、この人は私がもちおの子を産むと思っているのだと気付いた。
アホか。アホなのか。んなわけないだろう。孫が欲しいんだったら娘に期待しろや。
と、当時は思った。屈辱さえ覚えた。
年上だからなのか、夫との関係を響子さんと伍代君に例えられたときは、質の悪いクラスメイトにすきでもない男子をネタに囃し立てられているように感じた。てめぶん殴るぞ。
だいたい結婚が汚点だと思っていたからそんなところに子どもを産むなんて考えられなかった。姑に対して、呑気な夢を見るのもたいがいにしろという気持ちでいっぱいだった。

姑はその後も虚弱体質に効くというサプリや食べ物をせっせと送ってくれた。
それらの効能書きには必ず不妊症に効果ありという文言があった。