お店の商品を手にとって眺めていたら店員さんが背後から声を掛けてきた。
振り向いたら上から下までちょうどお人形さんのような店員さんが立っていた。
「かわいいですね!!!」
「え? あ、このワンピースですか?」
「いえ、服も髪も全体的にとってもかわいくてお人形さんみたいですね!」
「あ・あ・あー? ありがとうございます/// このワンピースはあちらあるものなんですよ」
「その髪に巻いてある毛糸のふわふわも?」
「いえ、これは私物なんです」
「それがとってもよくお似合いですよね! 色も質感も大きさも服と髪の色にぴったり」
「これは・・・っていう帽子屋さんの作品なんです」
「そうなんだ。いいなあ、とってもいいですね!!」
「ありがとうございます、どうぞゆっくりご覧ください」
店員さんはテレテレでほかのお客さんのところへ行ってしまった。
あの店員さんは売り物じゃないんだなあ。ほしいのはお金で買えない物だと思った。
くたびれ はてこのことを語る
