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くたびれ はてこのことを語る

近藤典子がテレビにばんばん出ていた頃、視聴者の家のビフォーアフターが本にまとめられていたことがあった。きれいに片付いた居心地よさそうな家を収納の女王は「まだまだ甘い。この隙間にもっと物が収納できます」といってあっという間に手作り収納を作り付けてしまった。部屋は余白のない絵のようになって居心地悪そうだった。こんなものは要りません、捨てなさいと家人を非難しながら処分を強要するタイプのアメニティアドバイザーもいる。そういう人たちはよかれと思って、これこそ最善と思って、結果的に持ち主の生き方を無視している。でも「片付け」っていう言葉で連想するのはそういう人たちなんじゃないかと思う。自分の生き方を無視して正しい基準、あるべき基準を押しつけて来る人。それを受け入れられない人は一生ゴミためで暮すしかない、みたいな。

そういう相手に同意してもしなくても自分にとっては不利にしかならない勝ち目のない戦いに追い込まれると、だったらいいよ、一生ゴミためだって。これが自分にとっての憩いの我が家で天国なんだよと言いたくなる。親に片付けろ、捨てろと言われるみたいに。でも自立した大人であればそんなことする必要がないのは当たり前だ。