倒れた直後、やはり自然療法をうたっている女医が同じ事を言った。
わたしは当初この女医と共同で開業している医師であるダンナにかかったのだけど、
「妻は循環器の医師なので、腎臓が原因なら妻の方が」
と女医が担当になった。しかし女医はなんだか心理学にかぶれていて、
「私はカウンセリングもやっているの。夫が私を薦めたのはそれだと思う」
と言って、アロマやら何やら処方され、生い立ちを探られたりもした。
「動けるときは自転車で買い物に行ったりしているんですが」
「あ、そんな体力あるんだ?」
おい。
「一人暮らしなので自分で食事を買いに行かないといけないで」
「そんなことしてちゃだめだめ、今は身体がへばっている状態。寝てなくちゃ」
実はわたしが倒れた原因は引っ越し先のマンションの排ガスと騒音にあった。
ひたすら寝ていたわたしはずんずん具合が悪くなった。
自分でトイレに行くことも、カーテンを引くことも、起き上がっては出来なくなった。
