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くたびれ はてこのことを語る

わたしがこの状態で電車に乗って片道一時間の通院をするのはたいへんなことだった。
病院の場所は遠いし、アロマやなんかは保険外診療だと言われ、何かとお金もかかった。
でもわたしはとにかく早くよくなりたくて、言われた通りひたすら横になって過ごした。
いま思えばアスペルガー症候群特有の「言葉通り真に受ける」だったとも思う。
さらにいま思えばあの女医は、にわか精神病知識でわたしを鬱病と思ったんだと思う。
そして付け焼き刃の診断で、鬱病はひたすら寝ていろを発動したんだと思う。

あるときいよいよ通院は無理だという体調で電話をかけたところ、女医は
「またやる気がなくなっちゃった?」
と、幼児をあやすような口調で言った。
「あれ、この人はわたしの体調を、体力低下じゃなく意欲の低下だと思ってるんじゃ」
と思った。気付いたのがだいぶ遅かった。体重だけでなく筋力も資力も底尽きていた。