途中もちおが家からケーキ皿とナイフを持ってきてくれた。
「もちおはなーーーんておりこうなんでしょう! さっすがだね!」
と畳に横たわったまま感謝と賞賛を送っていたら、
「甥太郎、突っ込んでいいんだぞ」
と三白眼スマイルで甥太郎をけしかけていた。
「うちはいつもこうだよね?」と甥太郎に言ったら「甥太郎は慣れてるから」と言っていた。
甥太郎はもちおが妻以外に素顔を見せる唯一の相手だ。
甥太郎ともちおとはてこが三人でいるときは馬鹿なことばかり言っている。
そしてベッドで三人ごろごろ転がって騒いで、川の字で眠る。
子どものころに、結婚している男女が仲睦まじく、時には喧嘩して仲直りする姿を見るのはよかろうとわたしは思っている。
仲良し家族というのは馬鹿みたいなことをするもんだしな。
