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くたびれ はてこのことを語る

重い病気を持つ知り合いの驚くほどよく出来た息子さんは、小学生の時クラスでいじめられていた友だちをそれとなく助けた事で学校から白羽の矢を立てられ、今後その子の面倒を見てほしいと頼まれた。それは周囲の大人にとって彼がどんなに頼りになるいい子かを表すことで、それは両親の教育の成果とされたので、親御さんも親御さんの友人知人も一同に喜んだ。息子さんは学校の計らいで卒業までそのクラスメイトと同じクラスになることになったそうだ。

でも息子さんと話をした感じでは、息子さんはそのクラスメイトと別段気が合うわけではないようだった。息子さんは小学生とは思えない頼もしさでいつもお母さまを助け、そのため周辺の大人と関わることが多くて、話を相手に合わせつつ場をリードするのが上手だったけれど、学校でもその調子でクラスメイトに合わせているようだった。他の子たちと遊ぶことも自分の時間を持つこともいっさい諦めて。

なんだか盲導犬みたいだ。あの子はいまどんな大人になっただろう。