そうだそうだ。
現在の宮沢りえをもう少し聡明さと朗らかさと明るさを加味したような上品なお嬢さんが一学年下にいた。
家柄もよろしくて、あるとき新幹線で偶然一緒になったんだけど、彼女は県外の音楽家のところへレッスンへ行くところだった。
礼儀作法もすばらしく、大袈裟なところはまるでないし至って気さくなのに、彼女から先輩と呼ばれると自分のがさつさが身に染みて恥ずかしくなるようだった。
この子はわたしと同学年の女子から何かと呼び出されてねちねちいじめられていた。
理由は彼女が上級生男子にモテモテだったからであった。
彼女は一時期わたしの幼なじみと付き合っていたけれど、それで呼び出しに拍車がかかり、幼なじみは彼女の身を案じて別れたことであった。
本当に思いだしてもため息が出るような、見目形も振る舞いも美しいお嬢様であった。
一学年上にやはりため息の出るような大人しい美少女の先輩がいらっしゃったけれど、彼女もまたお山の大将系女子には何かといじめられ、結果的に図書館にたむろするSFマニアと仲良く遊んで暮していた。
こういう見目麗しく性格のいい白雪姫タイプのいじめられっこは森の小人にもやさしい。
