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くたびれ はてこのことを語る

その恐怖が和らいだのは、祖父母が
「いまはらい病に効くお薬もあるんだよ。このあいだ皇太子妃殿下もらい病の人たちと握手をされていたよ」
と話してくれたことだった。皇太子妃殿下(現美智子皇后陛下)が握手されるなら大丈夫だ。
祖父母が大丈夫というんだから大丈夫だ。それでまた眠れるようになった。

怖いと思う気持ちは責められないとわたしは思う。
怖さの結果ふつうだったらしないようなことをしてしまうのも当然だと思う。
それは暴動や差別を正当化することじゃなく、人間の作りの限界を認めることだとわたしは思う。
だから、自然の成り行きとして恐怖にとらわれた人が出るだろうということを想定して、
それにどう対処するかを平素考えておくことがたいせつだと思っている。