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くたびれ はてこのことを語る

わたしともちおが一緒にいると、親族はよく祖母と祖父のようだと言う。
それは褒め言葉ではない。
温和な祖父と直情的な祖母を見て、親族はみな祖父に同情していた。
祖父が祖母のわがままにとことん付き合う姿を見てみんな祖母にため息をついていた。
「おばあちゃまみたいね」
というのは、お前は愛される価値もない癖に図々しくひとさまの上にあぐらをかいている身の程知らずだ、という意味なのだった。

それでもいま思うのだけれど、祖母はあんな風に自分を愛してくれる人と添い遂げられて幸せだった。
幼い頃両親を亡くし、養女に出され、風呂敷包み一つでたった一人朝鮮へやられ、以降苦労続きだった祖母が、祖父のような人と巡り会えたのは本当に万に一つの幸運だったと思う。

わたしは今日、これをつらつら書き出すまで考えたことがなかったけれど、祖母の魂がどこかでわたしを見守ることができるのなら、祖母はわたしが大切にされることを誰よりも強く望んでいるだろうと思う。
今日まで離婚もせず、いま以上の大病もせず、もちおと暮してこられたことを、祖母にも感謝したい。
おばあちゃまとおじいちゃまのような夫婦になれたら幸せだと思う。