「自分の感情をぶつけられるのは深い信頼関係があるから」
という場合ばかりでもないというお話でした。
人に極度に依存する人の中にもしょっちゅう人に感情をぶつける人がいる。
でもそういう人は、たえず依存対象の人が離れていくと思い込んでいることが多い。
深い信頼関係にある人との間では、
自分の気持ちを爆発させるような不安が起きることは少ない。
激情的な怒りや悲しみ、暴力は不安を糧に育つのであって、
他者への信頼によって引き出されるのではないとわたしは思う。
そうしてため込んだ感情を、後年ぶつけられる相手を見つけてぶつけることはある。
でもそのときぶつけられる相手というのは、信頼している人とは限らなくて、
自分より弱く、報復を予期しないで済む相手ということも多い。
「何でも言ってくれる、気持ちを見せてくれる」も、信頼されている証とは限らない。
