くらもちふさこは、東京から越してきたイケメンをのぞいて、登場人物を全員山口弁で喋らせた。それも濃いやつ。どのページ開いてもオール山口弁。
わたしはもともと地方へ行けば訛りや方言を覚えたがり、
外人を見れば外国語を真似したがる傾向が強い。
それで読み終わるころにはすっかり似非山口弁で話す気まんまんだった。
そしてこれはもちおに対して予想外の効果があった。
山口弁で話すともちおも山口弁で返してきた。
そして山口弁で会話していると、喧嘩が劇的に減った。
「これせんで-。このまえ言うたよね」
「そんなんしなんなー。すかーん。せんでねー」
という風にわたしは言った。もちおはすぐ謝って、態度を改めた。
