次の部屋は27㎡のワンルームで、廊下部分も合わせて七畳ほどしかない。
一軒家から引っ越すには長年の一人暮らしで集まった荷物を大量に処分する必要があった。
使えるものは荷造りを手伝ってくれる友人知人に自由に持って行ってもらうことにした。
わたしは不用品と間違えられないように自分にとっての貴重品箱を作った。
ほかの人の目にはゴミのようなもの、でも自分にとってはかけがえのないものをそこに入れた。
洋酒の空き箱、大事な人にもらった色鉛筆、思い入れのあるグラス、わたしはそこにまるちゃんも入れた。
