わたしは煌々と明かりをつけた家の真ん中に直立不動で立っていた。
だれか呼ばなくちゃ。いそいでだれか呼ばなくちゃ。でも呼んでどうするの。どうにもならないのに。
わたしはもちおに電話をかけた。
「もしもし? はてこさん」
「・・・あのね」
「うん」
「・・・あのね」
「もしもし、どうかした? 荷物片付いた?」
「・・・あのね・・・わたし、いま、まっすぐ立ってるの」
わたしは高く裏返ったかすれ声で言った。
くたびれ はてこのことを語る

わたしは煌々と明かりをつけた家の真ん中に直立不動で立っていた。
だれか呼ばなくちゃ。いそいでだれか呼ばなくちゃ。でも呼んでどうするの。どうにもならないのに。
わたしはもちおに電話をかけた。
「もしもし? はてこさん」
「・・・あのね」
「うん」
「・・・あのね」
「もしもし、どうかした? 荷物片付いた?」
「・・・あのね・・・わたし、いま、まっすぐ立ってるの」
わたしは高く裏返ったかすれ声で言った。