幼稚園のころ、クリスマス会の出し物としてピアニカでジングルベルを弾くことになった。
わたしはそのころピアノを習っていたのに、先生に指導されるペースで弾けなかった。
一小節弾いた直後、わたしは手を挙げて大きな声で
「早い!」
と言った。先生は練習を中断して、
「それではもっとゆっくり弾きましょう」
と仰って、もう少しゆっくり弾くことになった。それでもまだ早かった。わたしはまた手を挙げて
「早い!」
と言った。先生は再度練習を中断して、もっとゆっくり弾くことになった。
今度はちょうどよかった。
そのペースでみんなで練習して、本番には適切な速さで上手に弾けるようになった。
