アガサ・クリスティーはピアニストになりたかったのだった。
彼女は長年レッスンについて膨大な練習をしたのに、そして技術は十分にあったのに、プロのピアニストにはなれなかった。
アガサはピアノの演奏は大好きだったけれど、人前で演奏することにはどうしても情熱がもてなかった。
アガサを教えていた教師はそれはプロのピアニストとして致命的だと言った。
それでアガサは二十代に入ってからピアニストの道を断念した。
その時のことが自伝にこう書いてある。
「望むことが達せられなければ、そのことをはっきりと認めて、愛情と望みとにくよくよする代わりに前へ進むことである。」
そうだね。ほんとにそうだね。
