いまはいらない服は徹底的に断る。
そんなことが出来るようになったのは、ほんの数年前からだ。
それまでずっと、わたしは下着と靴以外は、服も食器も自分で買えなかった。
いただいたものを何とか自分の暮しに合うように都合して生きていた。
いまの東北のみなさんは、もともと阪神の人たちよりずっと質素に暮していたんじゃないかと思う。
少なくとも私は阪神の震災で家が倒壊した叔母一家よりずっと質素に暮していた。
叔母に古着を送るのは失礼だっただろうけれど、わたしはずっといただきもので暮していた。よほどの黄ばみとカビと破れがない限りは、たいていありがたく着させていただいていた。
