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くたびれ はてこのことを語る

わたしは「自分で稼いでからモノを言え」と言われて育ったので、いまたいへん肩身が狭い。
いつも最後はそこに来る。
わたしはもちおが寒い中歩いて、満員電車で圧縮され、混乱する職場で人の顔色伺いつつ稼いだお金で暮らしている。
だからもちおの意にそまない外出や買い物をするのは気が引ける。
もちおが話して欲しくない相手に電話や手紙を書くのも気が引ける。
もちおが使っていいという範囲の出費でも、人様のお金で、といつも思う。

いつか働いて返そうとずっと思っていて、その額は年々増えていく。
でも返されたくないみたい。そんなことを考えられるのは不愉快みたい。
たくさん大事にしてあげて、喜ばれて、元気になってほしいみたい。
でもそれでどこかに羽ばたいていかれるのは嫌みたい。