「どうして貯金がぜんぜんないの?」
と正面から聞かれ、考えに考えて切り詰めて暮らしていてもお金が残らない自分に落胆したりもした。
けれども後で、それを言った友人にはしっかりした収入のある両親がいて、
本当に困ったことにはならないように、何くれとなくモノを送ってくれていることを思い出した。
「うちの親、ストーカーみたいなの。こんなに娘を甘やかしたらよくないと思う」
自宅の敷地内に両親が建てたアパートに10代から住んでいたという人から
「だから私もはてこさんと同じよ。十代から一人暮らしだったんだもの」
と言われたこともある。
「豆に料理して、妹に食べさせたりしてたわ」
この人は音大のピアノ科に進んだ。
一言に一人暮らし、低所得と言っても内訳は色々だ。
