仕事をやめて家にいた女の子がいて、次の仕事を探すのを渋っていた。
「家で何してるの。ふつうに暮らしてたってお金かかるでしょ」
「かかんないよ。出かけることもそんなにないし。お菓子作ったりはするけど、家にあるもので作るし」
家の冷蔵庫にあるものはな、親御さんが働いたお金で買ったものなんだよ、と言ったらむーんとしていた。
「家にいるだけでお金がかかるんだ!この光熱費と税金はこれまで親が払っていたんだ!」
とわたしが気がついたのは一人暮らしを始めたときだった。
家賃を削ればボロ家に住むことになるし、ボロ家と安い軽自動車は自然と一体化しているのが常だ。
人は生きるために時として自然と闘わねばならないのでボロ家暮らしは戦いだ。
だから貧乏すると世間と戦う力が残らない。
