「次から次に新しい服を着て贅沢している」と陰口を言われたことがあった。
家を出てから結婚するまで自分で新品の服を買ったことはほとんどなく、
いただきものか古着ばかり着ていたのだけれど、
バブルの名残で状態のいい古着や袖を通していないもらいものがよく手に入ったせいだと思う。
陰口を言っていた人からは何年もきつく当たられたので何故だろうと思っていたのだけれど、
あるときその人がわたしをよく知る知人に「あの子、贅沢じゃない?」と言われて詳細がわかった。
わたしがどこに出ても恥ずかしくないレベルの貧乏だと知って以来、その人はやさしくなった。
貧乏人がいつもみすぼらしい格好をしているとは限らない。
