祖母は生前わたしを贔屓していたので、親族は祖母の遺品はわたしに譲るのがいいと自然に思う。
でも、そういう「昔からの家族の絆」みたいなのに継母はたいそう傷つきやすい。
今では前妻より後妻より添い遂げた時間は長いけど、未だに自分がよそ者、新参、という感じがするのだと思う。
「おばあちゃまの指輪はおじいちゃまが買ったんだからね」
「おじいちゃまは『はてこはなくしゃせんかね』『なしあんたがしとかんかったかね』って言ってたのよ」
正当な後継者はあたしなのに、って思ってるんだな。
おじいちゃまもそういう寂しい気持ちを汲んで、着物や宝石を継母にぜんぶ譲ったんだろうな。
「え~はてこにダイヤなんかあげたくなーい!」
「おばあちゃまの介護をして最後に看取ったのはあたしなのに、なんで前妻の子に着物から宝石から取られなきゃならないのよ」
って思ったべな。継母。ごめんね。大事にするわ。
