この絵の左の女性が一番上に着ているのが襦袢ではないと考えられる理由
・襟に半襟をかけていない
当時は襦袢も着物も簡単に洗えないので半襟をかならずかける
・裾を引きずっている
着物は引きずるが襦袢は引きずらない丈で作る
・あちこちに継ぎが当たっている
足元の紋付きなどを着る場合は着物の格にあった襦袢を着るもの
遊女の勝負下着として貧しさあふれるデザインではぜんぜん駄目
・帯を巻いている
襦袢は伊達締めや紐で押さえ、着物の上に帯を締める
・お客に見せるような締め方ではない
兵児帯を美しく結んだ絵は多数あるが、これはぐるぐる巻きでぎゅっと結んでいるだけ
・下に色付きの衣装を来ている
肌襦袢は洗えるようサラシで作るはず
・襟のある
肌襦袢にはふつう襟がない。あると襟を抜いたとき外から見えてたいへん野暮
またこの衣装には半襟がかけてある。つまりこれが襦袢
もちおの見解
この絵は子の刻、つまり深夜の遊女の姿を描いたもの。
お客が帰った後、部屋に戻って寝間着に着替え、これから休むところなのでは。
→格が上の遊女が着る襦袢は絹で出来ており、扱いが面倒な上消耗品だった。ずさんに扱ったらすぐ痛んで誂えなおす羽目になる。その代金は遊女が身銭を切ることになっていた。虎の子の仕事着を部屋で寝間着替わりに着るお大臣のようなことは出来ない。
ということで、へえええ、そうこれは襦袢なのとは思えない。
くたびれ はてこのことを語る
