亀売りのおじさんのこと
かちこんかちこん人差し指くらいの金属の杭のようなものを小さな金槌を叩いて銅の皿を彫っているのがめずらしく、デパートでこれは何ですかと話しかけて小一時間見ていた。おじさんはほんのり山形弁で鋳造に関するあれこれを話してくれた。小粒の蜜柑くらいの兎や猿や蟹が売っていた。これがとてもかわいい。文鎮か置物なんだろうと思ったら、鉄瓶の蓋を置く物なのだそう。もうほんとにかわいいけど2万円。銅の鋳物は量産できないので小物を作ってもこのくらいの価格じゃないと採算とれないんだって。でもお茶の世界にはこういうものを面白いと思って買う人がいるのだそう。お茶道楽のみなさんが日本の伝統工芸を支えておるのですねと思った。
くたびれ はてこのことを語る
