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くたびれ はてこのことを語る

おじさんは意欲的に作品に取り組んでいて、人が三人背中合わせに立つという伝統的な蓋置きを猿で作ったり、同じく伝統的な一閑人という井戸を覗き込む人のデザインを猿で作ったりしている。これまでにないもの、ちょっとめずらしいものを作るのがすきなんだって。「裏、ちょっと見て」というので裏返してみると、兎の脚には肉球が彫ってあった。「でもこれは猫見て作ったから、ちょっと兎と違うんだよね」。「兎を作ろうと思って兎を見に行ったんだけど、あんまり兎が動かないもんだから、家帰ってさ、うちにコーギーがいるのよ。それがお利口で、じっとしてろって言ったらじっとしてるから、それ見て作ったんだ」「確かにちょっと犬っぽいですね」「あー、もっと犬っぽいのもあったんだけど、それは年末に売れちゃったんだよ」おじさんは犬っぽい仕上がりの兎にまんざらでもない様子だった。