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くたびれ はてこのことを語る

あの人達はどれほどのものを私から奪ったか、未だにわかっていない。
ただ自分が気に入らない人物が人から受け入れられているのが許せなくて、評判を落とした。
近づくと被害があるとまことしやかに善意の人の顔で言い広めた。
「残念なことだし、早くなんとかなるといいと思う、心配だ」
と言いながら。
 
実態を知ったら溜飲を下げるどころではないと思う。
「そんなことになるなんて思いもしなかった、まったく悪気はない、許してほしい」
と慌てて言うだろう。それは社会的な報復を恐れてのことだ。
当時の私はほんとに理想に燃える若いお嬢さんだった。そしてどんなに傷めつけても誰も出てこない、何の後ろ盾もない娘だった。
あのタイプの人たちがもちおの顔色をうかがう様子を見ていると、つくづく「あの頃はひとりぼっちだったな」と痛感する。