西成彦『クレオール事始』
西さんの本はいつも面白い。
たいそうむずかしいはなしをしてるのだけど、わたしには「ワカル」という感覚がそなわっている。たぶん、これだ。
「「おれはクレオールだ」と、いったい誰が口にできうるのか?
誰でもそうできるとすれば、次に、いったい「おれはクレオールだ」と口にできるもの同士の連帯は如何にして可能になるのか?
それは、おそらく口承文芸の系譜のなかにみずからの未生以前の歴史を独自の聴覚を用いて聴き取りうる乳幼児にも似た感性と技術を磨くことによってだ。
国民教育によって汚される以前の無国籍的感性で、「ヘンゼルとグレーテル」を聴き、「こぶじいさん」の物語に耳を傾ける乳幼児の物語に対する貪欲さ・飢餓感・高揚――そういった情動を通して、「おれはクレオールだ」と口にできるひとびとの物語の中にもまたみずからの影を見いだすこと」
で、
これ、クレオール初級文法がついているのだ!
