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澁澤龍彦のことを語る

「澁澤天皇」という言葉が月報に出てて、「非政治的」というのと一緒で、そうよね、つまり政治というのは「権力」のはなしでもあるから
というか、この世のことから超然としてる、ていう言い方のほうがしっくりくるかもだけど
三島にはどうしても「虚」がつきまとうけど、澁澤龍彦というひとはなんのかんのと最後に南へと想いを馳せてしまったあたり、というかその肉体もあちらへ運んでしまったがゆえにきっと(もっというと三島にあの恰好で送り出されてその後ふたりは逢えなかったあたりにもこう、言い様もなく互いの気質の違いを感じとらずにはいられなかっただろうことも考え合わせて)、何かしら横溢するもの、甘やかで快美なものへと自身を傾けていった道程が最後、あの傑作へと結実(この言葉はとても、澁澤に似合っている)したものと思われる
何度も言うようだけど、
いんたーねっつをして、いちばんにわたしが面白がった「知識」というのは澁澤の誕生日についてだった
何年も何年も著作に付き合ってきたのに、じぶんと同じ日に生まれていたとは知らなかったよ、澁澤

あと
なにを馬鹿なことを言ってるんだと笑われそうだけど
日本語、美しいね(と言いつつ、初期のころの句読点のうち方等は実は好きではない、というか、あまり垢抜けていないようにおもう、後半になるにつれてキモチヨクナッテクル、このひとは 校正者翻訳者著述家小説家)
(そういう意味では、三島はほんとうに事の始めから三島である、「作家」なのだ、あのひとはまさに 文体を変えてはいても、そして音がキタナイ作品とかあるにはあるのだが、それでいて恐ろしくいつでも三島なのだ)