id:florentine
読了のことを語る

マルグリット・ユルスナール・多田智満子訳『東方綺譚』 (白水社)
 
パスカル・キニャールの『音楽のレッスン』を読んだときにこれを思い出し(高雅な文体で中国の師弟のことを書くっていう共通項?)、さらにはアルトー『 ヘリオバガルスまたは戴冠せるアナーキスト』でもユルスナールの影がちらつき、積読本が山ほどあるのにどうしても読み返したくなってしまったという(笑)。
わたし、こういうの読んでると幸せで、キモチイイんだよなあ。
ただ、二十歳のころ読んだときにさほどでもなかった文章(部分)にぐっときたり、記憶と読後感が違ってたりして面白かった。これは、『ハドリアヌス帝の回想』を読み直すのが愉しみです。