パスカル・キニャール『アメリカの贈りもの』(早川書房)
これにて、翻訳されたパスカル・キニャールの本はすべて読了いたしました。感無量。ウソ。他のも早く翻訳してほしいです。欲求不満です!
原題は『アメリカ進駐』です(アクサン記号だすのめんどいです、すみません)。アラン・コルノー監督の(自伝? な)映画原作でもある。映画は見てない。いつか見る。
訳者の高橋啓氏が「私にとって三島由紀夫は、ほとんど全作品を通読した数少ない作家のひとり」と書いてらしたのが、キニャールが三島について語ることより、実は、嬉しかったりする。
そこここにヴィヨンの詩(もってきてあるはずが、本棚に見つからない!)、かのルフランを聴くことのなんとも言えない切なさよ!(これ、映画では、どんなふうに描かれてるんだろ?)
ある意味、わたしはこれを最後によんだけど、これから手をつけるのが、もしかすると、キニャールの「思考」を知るうえでもイイのかもです。凝縮されてる気がします。
ふつーに「青春小説」の趣もあるので、おすすめ☆
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